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2023年度

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70周年記念交流会を実施しました!

2023年10月14日(土)に帝人奨学会70周年記念交流会をベルサール三田ガーデンにて実施し、合計94名の現役、OB・OGの奨学生の皆さんご参加いただきました。

当日は、内川理事長の開式挨拶よりスタートし、OB代表として文化勲章受章者でもある國武豊喜先生からメッセージをいただきました。その後は研究発表会として、4つのブースで合計8名の方にご自身の研究テーマについて発表していただきました。それぞれのブースで非常に白熱した質疑・議論が行われておりました。

研究発表会後は立食懇親会に移りました。ご参加の皆さんは初対面の方が多いご様子でしたが、「帝人奨学生」という共通項があるためか、すぐに打ち解けて活発に意見交換をし、懇親を深めておられるご様子でした。そのご様子から「世代や勤務先を超えて奨学生同士の交流を図る」という本交流会の開催目的が十分に果たされたと感じております。

今回の交流会が、奨学生同士の新たなネットワーク構築や、今後のご自身の研究活動に少しでも役立つきっかけとなれば幸いです。

当日ご参加いただきました皆さん、ありがとうございました。

役員より退任のメッセージをいただきました。

2023年春の理事会・評議員会をもちまして公益財団法人帝人奨学会の役員の職をご退任された2名の先生方からメッセージをいただきました。

大田治彦先生(九州大学名誉教授)

2015年から8年間にわたって採択の審査をさせていただきました。プレゼンは本当に素晴らしいものが多く、応募の学生諸君の非常に高い能力が即座にわかる場合もありました。しかし専門外の審査員も多いことに配慮したものは少なかったように思います。話の骨格を明確にすれば、細かい内容が伝わらなくても「分かった気にさせる」ことは可能で、そのためには「起承転結」、とくに「承」の部分が重要です。

起:何をターゲットにして、何を明らかにするのかはもちろんのこと、どのように発展させて社会貢献などに繋げられるか。

承:これを達成するための手法の必然性、選んだ理由や考え、一般的な考えや教授の意見と自分の考えとの差異などを明確にできれば大変理想的。この時点での結果の予測があれば話が分かりやすく面白くなる。

転:その手法で得られた結果と、注目点に対する解釈のわかりやすい解説や予測との差異。

結:今後の研究計画や応用までの展望にとどまらず、将来における自分の夢など。

これらがしっかりしていればおのずと評価も高くなります。これからも専門外の方々に対して発表する機会が多くありますので、ぜひ「分かった気にさせる」プレゼンを目指してください。

私自身、帝人奨学会のお世話になりました。企業奨学金の中では最もステータスが高く、推薦されたことを誇りに思っていました。帝人奨学会のさらなるご発展を大いに期待いたしております。

長きにわたりお世話になりましたことに改めて感謝いたしますとともに、皆様のご健康と益々のご発展をお祈り申し上げます。

太田茂先生(広島大学名誉教授)

年2回開催される理事会・選考会をいつも楽しみにしていました。

選考会における学生の発表は、専門分野(バイオ、有機化学、など)に関しては理解できていたと思いますが、専門外の分野(宇宙の話やコンクリートの強度、情報系など)に関しては分からないなりにも大変興味深く、楽しく話を聞かせて頂きました。

また、終了後の懇親の場では幅広い専門の先生方と議論・意見交換をすることが大変刺激的でした。

このような機会を頂けたことに感謝申し上げます。帝人奨学会のますますのご発展を心よりお祈りいたします。