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2018年度

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帝人久村奨学生(第66期)交流会を実施しました!

2018年10月10日(水)午後に帝人久村奨学生(第66期)交流会を実施しました。今回の交流会には、第66期21名中16名の奨学生が参加しました。

今回も帝人の研究開発拠点の一つである「東京研究センター(日野)」での開催となりました。東京研究センターは近隣に多数の企業の工場がある東京都日野市旭が丘にあり、けやき並木が美しい自然の豊かな研究所です。現在は帝人ファーマの研究部門が多く所属しています。東京研究センターでの交流会開催は3回目となります。

当日はまず帝人奨学会や帝人に関する理解を深めていただき、その後 奨学生同士で自己紹介プレゼンテーションを行ってもらいました。

スケジュールの関係上1人1人は短い持ち時間での発表ではありましたが、和やかな雰囲気のなか奨学生それぞれの個性が発揮された発表をしていただきました。「全力で努力している奨学生同期を見て、研究に対するモチベーションがより一層上がった」「専門外の分野に目を向けるいい機会となった」「どの奨学生からも自身の研究への熱意だけでなく、他の奨学生の研究に対する興味と好奇心が感じられた」といった感想が聞かれました。

次いで、東京研究センターの見学を行いました。分野ごとに研究所を回り、短い時間ではありましたが、帝人の研究について知っていただきました。普段の仕事の様子や実際に使用している機材を間近で見学することができ、企業の研究所の雰囲気を感じていただけたかと思います。

見学後は、実際に帝人で社員として活躍している帝人久村奨学生OBとの懇談会を行い、キャリアに関する話や、学生時代にやっておいて良かったことなど、様々な質疑応答が交わされ、その後の懇親会でも話題は尽きませんでした。また奨学生OB社員だけではなく東京研究センターに勤務する若手社員も交流会・懇親会に参加し、社員と奨学生の間で具体的な質問やアドバイスも多く交わされました。「将来、自分に役立つ知識や、自分では考えてもみなかった人生設計など色々と学ぶ場面があり充実した一日を過ごさせた」、「若手社員のリアルな声を聞けてよかった」という声が聞かれました。

今後、同期間の交流を深めていっていただくとともに、今回の交流会がご自身の知識や興味を広げるきっかけとなれば幸いです。

役員より退任のメッセージをいただきました。

2018年春の理事会・評議員会をもちまして、公益財団法人帝人奨学会の役員の職をご退任される先生からメッセージをいただきました。

ご退任内田龍男氏(東北大学名誉教授)

退任を迎えるにあたり、これまでの経験を色々と思い出してきました。

私は40年ほど前から液晶の研究を始めましたが、当時は液晶の材料や文献がまったくなく、液晶材料を合成する所から始めていきました。

そのような状況から色々と研究を重ねていき、今では液晶がテレビなどに使われるようになっています。しかし、実は「液晶」には問題が山積みされていました。

例えば、「黒色の表現が難しい」といった問題がありました。その問題に取り組んでいた時、帝人の方(内山昭彦氏)から新しい技術の提案があり、その問題を改善させることができました。その方の研究が大変有意義だったことを記憶しています。

しばらくして「帝人奨学会」の役員に就く機会をいただきました。

私の専門分野は「電子工学」でしたが、奨学会では全く異なる分野の方が多く応募されます。大学においては、分野の異なる研究者の方々と交流する機会に恵まれることはとても稀なことですが、帝人奨学会では、専門の異なる役員の皆様と意見を交わしたり、応募者の発表を聞く多くの機会に恵まれ、私自身とても勉強になりました。

退任することは誠に残念ではありますが、これまで本当にありがとうございました。