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2015年度

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帝人久村奨学生(第63期)交流会を実施しました!

2015年9月8日(火)午後に帝人久村奨学生(第63期)交流会を実施しました。本交流会の目的は、帝人久村奨学生の同期間相互交流を図り、同じ志を持つ仲間との出会いの場を提供することにあり、2013年より帝人奨学会創設60周年を記念して始めた活動です。

今回の交流会には、第63期16名中12名(うち外国人留学生は3名)の奨学生が参加しました。

当日はまず、帝人で研究者として活躍する帝人久村奨学生OBとの懇談会を行い、進路や将来のキャリアに関することや、企業研究者としての仕事について等、積極的に質疑応答が交わされました。

次いで「帝人未来スタジオ」見学、続いて奨学生同士で自己紹介プレゼンテーションを行ってもらい、夜には懇親会を実施致しました。

終了後のアンケートでは皆さんから交流会に参加してよかったとの感想をいただき、また以下のような声が寄せられました。

「実際に仕事をなさっている方のお話が聞け、相談にのって頂き、本当に貴重な体験をすることができました。もっとたくさん質問したかったです。」

「具体的に企業が求める人材や研究者としての在り方について学ぶことができ、ためになりました。」

「未来スタジオでは様々な素材を見ることができとても勉強になりました。軽く丈夫な製品が実現できると実際に手に取って実感しました。」

「日頃まったく違う研究をやっている方の研究内容を知ることができて、刺激になりました。知らない分野がまだまだ沢山あるのだと思い知らされました。」

今回都合が合わず参加できなかった方も含め、今後奨学生の皆さんには同期の絆を育んで頂けるよう、積極的に懇親の場を設けて頂ければ幸いです。

中国奨学金上海認定式・交流会を開催しました!

「公益財団法人 帝人奨学会」では、中国での科学技術の振興および優秀な学生の学業支援を目的として、2010年度より中国における奨学金給付事業を開始し、すでに北京・清華・復旦・上海交通大の4大学144名の学生に奨学金を給付しております。2012年からは、中国奨学生の動機づけや大学・専門の違う奨学生同士の人材交流を図るため「中国奨学金事業 認定式・交流会」を北京・上海で隔年にて開催しており、今年度は2015年5月19日(火)に復旦大学近くのクラウンプラザホテル上海にて「中国奨学金事業 認定式・交流会」を開催いたしました。

認定式・交流会当日は、石 中国教育発展基金会副秘書長をはじめ復旦大学・上海交通大学の奨学生および両大学関係者より合計42名の皆さまにご参加いただきました。各大学を代表した奨学生からは、帝人奨学会への謝辞とともに、「奨学金を受けたことで経済面だけでなく精神面での励ましを強く感じた」「将来、身に着けた知識や能力を発揮し社会に恩返ししていきたい」「人格を磨き、常に感謝の気持ちをもって、責任感のある人間になるように頑張りたい」といった強い志に満ちたスピーチをいただきました。また、交流会の際には、出席した奨学生全員から将来の目標や夢、日本に対するイメージについてコメントをいただき、大いに盛り上がりました。

 「公益財団法人 帝人奨学会」では今後も引き続き中国における奨学金事業の継続を予定しており、国家・社会の枠を超えて大きな夢や希望に向かって挑戦する「若き科学技術者の育成」を目指して、学生の皆さんの支援を行ってまいります。

役員より退任のメッセージをいただきました。

2015年春の理事会・評議員会をもちまして、公益財団法人帝人奨学会の役員の職をご退任される3名の先生方からメッセージをいただきました。

市川 厚氏(京都大学名誉教授/武庫川女子大学教授 薬学部長)

帝人奨学会の選考は、大変厳しい内容です。各分野の第一人者である先生方から次々に投げかけられる質問に応えるためには、相当な知識と入念な準備が必要となります。学生本人だけではなく、指導教官にもプレッシャーがかかっていることでしょう。

帝人奨学会は奨学生自らが自由に研究できる環境を与えてくれるボトムアップ型の数少ない奨学会です。その結果、世界中で活躍できるすばらしい人財が生まれています。これからも引き続き、多くの人財を世の中に送り出し続けてください。

尾崎 龍夫氏(九州大学名誉教授/久留米工業大学学長/選考委員兼務)

長期にわたり帝人奨学会に携わらせていただいたことに感謝申し上げます。

帝人奨学会のおもしろいところは、さまざまな異分野の研究者の卵と交流が図れることです。特に選考会において、自分の研究分野やこれから挑戦してみたいことを、粗削りながらも、自分の言葉で真摯に訴える学生たちの発表は、いつも私に刺激を与えてくれました。

これからもこの価値のある交流の場を通して、多くの研究者を輩出し続けて欲しいと思います。

新海 征治氏(九州大学名誉教授/九州先端科学技術研究所所長)

帝人奨学会は、私が学生の時からすでに日本有数の奨学会でした。その奨学会の監事として職を全うできたことを大変うれしく思っています。

帝人奨学会は、学生の皆さんだけではなく、大学や企業の第一線で活躍しているトップの方々とフランクに意見を交わすことができる貴重な場でした。

これからの日本に必要な理工系人財は、①科学だけではなく異分野(法律や経営など)も分かる方、②国際交流ができる方、③企業と連携が図れる方、の3つを兼ね揃えた方です。私もさまざまな取組を行っていますが、③に関しては未だ工夫の余地がたくさん残されていると考えています。そのような意味でもこの奨学会の果たす役割は大きいと考えています。

これからも皆さんの力で帝人奨学会を支えていってください。ありがとうございました。